猫の手応援隊
相模原市旧藤野町 「援農モニター 茶摘み隊」 同行記 |
主催 社団法人全国農協観光協会 |
援農モニターツアーご参加者のアンケート集計
(提供:社団法人全国農協観光協会) |
2012年6月9日(土) 天気はあいにくの雨になってしまいました。 |
◇ 茶畑の場所と立地 |
山梨県境にある、山深い旧藤野町佐野川鎌沢地区では、昔から急斜地iを
利用してお茶の栽培が盛んに行われていました。
急斜地に張り付くようにお茶の段々畑が点在し、その景観が2009年の
朝日新聞創刊130周年を記念した「にほんの里百選」にも選ばれました。
薄もやに映える茶畑の濃い緑は美しいの一言です。
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○ 朝日新聞掲載写真 http://www.sato100.com/news/100/028.html
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◇ なぜ、急斜地にお茶畑 ? お茶の豆知識
お茶栽培の先生からのお話
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それは、佐野川の急斜地の段々畑では寒暖の差が厳しいことと、農機具
の使用もままならず、野菜、穀類を栽培するにも重労働となり、更に、生産
効率も悪いという立地です。
しかし、急斜面に植えたお茶は、斜面の一番上を除いて、霜害にはならな
いという、丘陵地の茶畑では霜が降りそうな時にはたき火をして煙りで防い
だり、ファンを一晩中回して、しのがねばなりませんが、その必要が無いとい
う好条件の立地となります。
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◇ 佐野川の現状 |
霜害には最適でも、斜面での作業は重労働には変わりません。
全国的な傾向となっています、高齢化、後継者がいない状況は、佐野川
でも同様で、一時、120軒あったお茶の栽培農家は、今では、40数軒に
落ち込み、しかも高齢化が進み、高い場所は手つかずとなり荒廃が始まり、
多くの茶畑が放棄畑となってしまっています。
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◇ 社団法人全国農協観光協会へ「猫の手援農隊」のお願いに |
昨年から、地域振興推進部のご担当者と打ち合わせをし、2回、現地の
下見もして頂き、2012年6月9日に「猫の手応援隊」の募集をして頂ける
ことになりました。
全国農協観光が発行している機関誌「ふれあい」の4月号に参加者募集
の記事を出して頂いたところ、定員20名のところ、63名もの応募があって、
担当者一同、びっくり。
抽選で23名様のご参加が決定
梅雨に入るので、雨の心配をしていましたが・・・・・。
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◇ 日程 |
霧雨、しとしと雨で、厳しい天候となってしまいました。
10:00 中央線藤野駅集合
当日、雨だから取消が続出するのではと心配したのですが、3人の方だ
けで、援農隊として熱い想いでお申し込みの方々だけに、19名様のご参
加となりました。
車は3台用意し、現地の鎌沢地区の駐車場へは2回ピストンでご案内。
雨天のため、急坂で滑る危険性があるので、休憩所として用意した「竹の
子の里センター」に車は横付けできませんでした。
休憩所の約500m手前の駐車場から、歩いて行って頂かざるを得ませ
んでした。
最高年齢76歳のご年配の方もいらっしゃいましたが、ハアハア息を継ぎ
ながら、やっとの思いで竹の子の里センター到着。
早速、着替えを
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小林会長のご挨拶 |
事務局中村つんのご挨拶 |
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オリエンテーリング |
本日の受入の責任者の和田の里みちくさの会小林会長の歓迎のご挨拶、
主催事務局の中村さんのご挨拶とオリエンテーリング
「雨で急斜面なので、足下には十二分に気をつけてください」
などの注意事項などのをして、11時過ぎに、センターを出発。
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再び、急坂を200m位昇り、茶畑に到着。
茶摘みの簡単な手ほどきの説明があり、かすみに煙る、茶畑に入り、作
業開始となりました。
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茶畑に到着 |
摘み方の指導 |
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さすが、援農隊として何度も参加されておられる方も多く、皆さんは、手
際よく、雨しずくをものともせず、一生懸命に作業をされていました。 |
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機械で刈り取り |
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カメラに雨のしずくが |
摘んだお茶を篭にあける |
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雨に打たれたお茶の葉の緑がいっそう鮮やかに映え、ちょっぴりながら
心を和ませてくれました。
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雨も強くなり、事務局中村さんが13時30分頃に、作業中止の声掛けを
され、センターに戻りました。
一部、機械で摘み取ったお茶を含めて、約120sの収穫が出来ました。
カッパと長靴の出で立ちの方がほとんどてしだが、シャツや靴下がびし
ょびしょなってしまった方がいらっしゃいまして、申し訳ない気持ちでい
っぱいでした。
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14:00頃 やっと昼食。
用意していたお弁当とささやかながら、地元産の温かいお茶を飲んで
頂きました。
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遅い昼食になりました |
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藤野駅前 風里のお弁当 |
お手伝いに来てくれた方達は8人 |
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昼食後は、茶畑には行くのは断念して、摘んだお茶を全部、ビニールシ
ートの上に摘んできたお茶を広げ、お茶の摘葉、余分な枝先等を取り除
く作業となりました。
この頃になると、皆さんもうち解け、地元のインストラクターの人たちも、
加わり、笑い声がする中、1時間くらい作業が終わり、きれいに整った、
お茶を網袋に15sずつ入れ、本日の作業は終了となりました。
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皆さんの会話がはずみ、時々笑い声が、でも、手は休めません |
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最後は網袋に詰めて、製茶工場へ |
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最後に、お茶を飲みながら、お茶談義。
地元のお茶の先生から、藤野のお茶栽培の実情などの話があり、参加
者の方からの、お茶に関する質問が出て、お茶の先生が説明をする。
年輪が刻まれた説明で、皆さん豆知識を学んでで、納得。
短い時間でしたが、有意義な時間を過ごせたようです。
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お茶を飲みながらのお茶談義 |
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15:30頃 藤野駅で解散
皆様、大変お疲れ様でした。
次は、晴れの時の藤野を訪れて頂きたいと願っています。
最後に、全国農協観光協会地域振興推進部におられた、事前の打ち合わ
せ、計画を推進して頂きました安様、人見様と、当日、事務局として来られ
た、中村様に深く感謝申し上げます。
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